私立中学受験科ブログ

2015年11月アーカイブ

中学受験をさせるべき?

東海中学・南山中学をはじめとした愛知県の難関中学校や、県外難関中学校の合格をめざすご家庭をサポートする明倫ゼミナール私立中学受験科です。

1212日の海陽中等教育学校の入試を皮切りに、私立中学入試が始まります。

この時期に多くなるのは、塾生の進路に関するものはもちろんですが、明倫ゼミナールにお通いでない方からの相談です。

その一つが「わが子を中学受験に挑戦させた方がよいだろうか?」という内容のものです。

このご相談には、正直、簡単にお答えできないというのが本音のところです。

ご家庭のお考えと、中学受験及びその後の私立中学高校進学のメリットが、うまく合致するかどうかが鍵になる、と思うからです。

ただ、中学受験を経験するということ自体に、多くのメリットがあるのは確かです。

もちろん、私立中学高校六年一貫教育のメリットもたくさんあります

保護者の皆様が受験をお考えになった理由としては、

「子どもが夢を持っているので、かなえるのに有利な状況にしてあげたい」

「大学進学、就職に有利になるなら受験させたい」

「内申点が重視される高校入試は、子どもに合わないかもしれない」

「学校とは別にやっていることがあり、それを続けさせたい」

などといったものが多いのではないでしょうか。

これら全てに共通しているのは、みな「わが子のために」という点です。

すばらしいことだと思います。

「子どもが受験をしたいと言い出したので」というケースももちろんあります。

兄姉など、身近な人が受験をしていたので自分も挑戦したくなった、という場合もあれば、学校の友達の影響で、という場合もあります。ただし、後者は、高学年になってからが多いようです。

小学生にとって「自分が受験をする」ということはなかなか理解し難いことです。ですから、友達同士の会話に「中学受験」が上るのは、すでに一定期間受験勉強をやっている子がいる高学年ということになるからです。



子どもに中学受験をさせるかどうか。

やはりこれは、保護者の方がよくお考えになって決め、「親の選択」が「子どもの選択」になるように、中学受験について、お子様にじっくり話してあげることが大切なのではないでしょうか。

これを親のエゴのようにお考えになって気に病む方もいらっしゃいますが、まだ世の中のことなどほとんどわからない小学生に、「中学受験をするかしないか」の選択を迫る方が、よほど酷なことではないかと思います。

さて、いざ始めようと決意しても、「子どもが受け入れてくれるだろうか?」「受験勉強を途中で投げ出してしまわないだろうか?」「合格できなければ本人が傷つくだけで終わるのではないだろうか?」「そもそも学区の公立中学校でなく、受験をして私立中学に行くことが、本当によいことなのか?」等の疑問が再燃してくることもあろうかと思います。

そんな方は、ぜひ明倫ゼミナールの説明会に足をお運びください。

明倫ゼミナールの説明会では、塾の説明だけでなく、私立中学受験のメリット・デメリットについてもお話ししています。(詳しい日時はホームページのトップページ・説明会案内をご確認ください。)

個別に相談時間も設けておりますので、その場でお気軽にご相談いただくことも可能です。

また、このブログをお読みいただいている方の中に、中学受験に関してお悩みの方がいらっしゃいましたら、明倫ゼミナールまでお問い合わせください。

次回は、「中学受験の勉強はいつからスタートするの?」というご質問を取り上げたいと思います。

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追い込み真っ最中のノートは

こんにちは。南山中学校、東海中学校をはじめ、県内の難関中学校や県外難関校の合格をめざす小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。

 6年受験科生は、現在、入試に備えて、塾の平日と土曜日の授業では、『単元別になっていない総合問題』を、家庭学習では、『志望校の過去問』を、日曜ゼミでは、『東海中学校や南山中学校女子部の過去問』を取り入れて、実戦的な学習を行っています。

 この時期の三者面談で、保護者の方からよく出る質問、「いつも同じところで間違えるのですがというものがあります。
 前述のように、6年受験科生はたいへん多くの問題を解いていますから、問題による「できる」「できない」がはっきりしてきています。そして「時間をかければできるのに」とか「やり直せばできるのに」という問題が散見されるようになります。
この時、確認しなければならないことは、お子様が間違えた原因を「ちょっとしたミス」と軽く考えて済ませていないかということです

 たとえば、国語で、「~は、どういうことかを答えなさい」という設問に対して、内容は合っているのに文末を「~であるから」と書いてしまうこと。算数であれば、植木算で、最後に1足す(あるいは引く)のを忘れたりすることや、比の問題で前項と後項を逆(3:1を1:3)にしてしまうことが、それに当たります。   


 これらは、はたして単なるミスといってよいのでしょうか? もちろん単なるミスの場合もあるでしょう。
  しかし、国語の例で言えば、「どういうことか」という内容の説明を求められているのに、理由を答えているわけで、これはもしかしたら、傍線部の近くの文を「なんかここが答えっぽいな」と思って書いただけかも知れません。
  算数の例で言えば、考え方自体が理解できておらず、「この問題はこのパターンで」という思考回路になっているのかもしれません。植木算においては、「なぜ1を足すのか(引くのか)」がわかっていなかったり、同じ容積の器の底面積と高さの比を求める問題においては「反比例」が理解できていなかったりするのかもしれません。

 明倫ゼミナールの授業では「なぜ?」を大事にします。それは、家庭学習においても同様です。学年が上がるにつれ、問題を解いているだけの宿題ノートから、考え方を確認したノートをつくれるように指導していきます。  「単なるミス」であっても「単なるミス」で済ますのでなく、原因を確認して、ノートに書き留めて、「はっきりさせる」ことを勧めています。

DSC_0855.JPG  6年受験科生の宿題ノートです。

 ご家庭で宿題の採点をされる際に、そんなノートになっているかどうかを見てやり、ちょっとした変化を見逃さずにほめてあげるのも、お子様の勉強の励みになるのではないかと思います。

 医療や企業の現場には、「今回たまたま事故にはならなかったが、事故につながるかもしれない事例」を皆で共有して、事故を未然に防ごうという「ヒヤリハットレポート」というものがあります。  
 

 受験生にとって、この時期のノートは、入試直前に見返すと、不合格を避け得る「ヒヤリハットレポート」になるはずです。

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