公立中高一貫教育

愛知県立高校で中高一貫教育が始まります!

2025年4月より明和高校・刈谷高校・半田高校・津島高校と、地域のトップ校4校に附属中学校が併設されます。
2026年4月には第二次導入校として豊田西高校・時習館高校・西尾高校・日進高校・美和高校・愛知総合工科高校の附属中学が開校予定です。

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中高一貫校の概要


全国では、生徒の自主性や個性を伸ばし、社会性や人間性を育成するための特色ある教育が各地で進められています。
また、これからの教育には、生徒の探究心に応える「深い学び」を通して、一人一人の個性や能力を引き出し、最大限に伸ばしていくことが求められています。
「中高一貫教育」は、6年間の一貫した教育を通してさまざまな人々と協働しながら、答えのない社会的な課題に対して、失敗を恐れずに創造的に解決にチャレンジし続ける人材の育成を目的としています。

導入校の概要


県内で始まる公立中高一貫教育は三つの型に分類されます。

●探究学習重視型
 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)やグローバル探究実施校
●地域の教育ニーズ対応型
 不登校経験者や外国にルーツのある生徒の能力や可能性を引き出す、地域を支える人を育てる学校
●高度ものづくり型
 AI・データサイエンスに興味・関心をもつ生徒の能力、可能性を引き出す学校




■第一次導入校・探究学習重視型 2025年4月開校予定

  • 明和高等学校附属中学校

    幅広い教養と豊かな感性を備え、多様な他者と協働し、『新たな価値や目的を創造できる人材』を育成

    コース 普通コース・音楽コース
    募集人員 80人(普通コース)
    20人(音楽コース)
    通学区域 普通コースは尾張学区
    音楽コースは県内全域

    【普通コース】
    中学校では、リベラルアーツ※を軸とする文理融合の探究的な学びに取り組み、高校でのスーパーサイエンスとリベラルアーツを軸とする文理融合の探究的な学びにつなげて、中高6年間を通して、幅広い教養と豊かな感性を備え、多様な他者と協働して、新たな価値や目的を創造できる人材を育成します。

    ※リベラルアーツ
    特定の分野のみを学ぶのではなく、文理の区別なく幅広い分野を横断的に学び、定まった答えのない課題を解決していくために必要となる、多様性への理解を含む広い視野と幅広い教養を身に付けることを重視する教育。


    【音楽コース】
    中学校では、音楽家としての基礎力を養う専門的な学びとリベラルアーツの視点を活かした学びに取り組み、高校での音楽の専門家を育成するための専門教育につなげて、中高6年間を通して、個々の才能を最大限に伸ばし、現代社会とのつながりを意識できるアーティストを育成します。

  • 半田高等学校附属中学校

    高い専門性と多角的な視点を持ち、挑戦し続けることにより『新たな社会を創出する人材』を育成

    コース 普通コース
    募集人員 80人
    通学区域 尾張学区

    【普通コース】
    中学校では「課題研究」の授業を軸とした探究的な学びに取り組み、高校で実施している(1)アントレプレナーシップ(起業家精神)育成、(2)トップサイエンティスト育成、(3)グローバルリーダー育成の取組を通して、中高6年間で、高い専門性と多角的な視点を持ち、挑戦し続けることによって新たな社会を創出する人材を育成します。

  • 刈谷高等学校附属中学校

    「私たちの実現したい未来」に向けて、高い志と責任感をもち、世界を視野に入れて活躍し、『時代を創ることのできる人材』を育成

    コース 普通コース
    募集人員 80人
    通学区域 三河学区 ※

    ※調整区域として、大府市/豊明市/知多郡東浦町を含む

    【普通コース】
    中学校では、課題解決的な学習過程を重視した探究的な学びに取り組み、高校での自然科学と人文・社会科学の双方のアプローチから課題解決する文理融合型探究活動につなげて、中高6年間を通して、「私たちの実現したい未来」に向けて、高い志と責任感をもち、世界を視野に入れて活躍し、時代を創ることのできる人材を育成します。

  • 津島高等学校附属中学校

    多様な文化を理解し尊重する精神を持ち、『世界や地域社会の発展に貢献する』探求心、確かな学力、思いやりを身に付けた、『たくましい人材』を育成

    コース 国際探究コース ※1
    募集人員 80人
    通学区域 県内全域

    ※1津島高等学校は、普通科の一部を「国際探究科」に学科改編

    【国際探究コース】
    国際バカロレア(※2)の導入を目指す。中学校では、国際バカロレア(MYP(※3))の趣旨を踏まえた主体的・協働的で探究的な学びに取り組み、高校における普通科の一部を学科改編して設置(2025年度)する国際探究科での学びや国際バカロレア(DP(※4))(2028年度導入予定)の学びにつなげて、中高6年間を通して、多様な文化を理解し尊重する精神をもち、世界や地域社会の発展に貢献する探究心、確かな学力、思いやりを身に付けた、たくましい人材を育成します。

    (※2)国際バカロレア
    国際バカロレア機構(本部スイス・ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。グローバル化に対応できるスキルを身に付けた人材の育成を目的とする。世界150以上の国・地域の約5,600校で実施されている。
    (※3)MYP(Middle Years Programme)
    11歳から16歳を対象とした、青少年に、これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラム。
    (※4)DP(Diploma Programme)
    16歳から19歳を対象とした、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格が取得可能となるプログラム。





 

■第二次導入校 2026年4月開校予定

  • 豊田西高等学校

    コース 普通コース
    募集人員 80人
    通学区域 三河学区

  • 時習館高等学校

    コース 普通コース
    募集人員 80人
    通学区域 三河学区

  • 西尾高等学校

    コース 普通コース
    募集人員 80人
    通学区域 三河学区

  • 日進高等学校

    不登校経験のある生徒の能力、可能性を引き出す学校

  • 美和高等学校

    地域を支える人を育てる学校

  • 愛知総合工科高等学校

    AI・データサイエンスに興味・関心をもつ生徒の能力、可能性を引き出す学校

美和高等学校は連携型中高一貫校。その他の導入校は併設型中高一貫校。
併設型…中学校と高等学校の設置者が同じで、中学校入学者に対しては高等学校入学者選抜を行わない。
連携型…中学校と高等学校の設置者が異なっていても、教育課程の編成や教員・生徒間の交流等の連携を深めた形態。連携型中学校から連携型高等学校への入学者選抜は、調査書及び学力検査の成績以外の資料で行うことができる。

入学者選抜方法

●1次選抜(適性検査)で募集人員の2倍(160人)程度を合格者とする。
●1次選抜通過者に対して2次選抜(面接)を実施する。
●調査書の提出は求めず、通知表の写しを入学者決定の参考にする。
●抽選は行わない。
(2023年10月23日 発表内容)


  1. 「適性検査」

    ・45分×2時限
    ・小学校学習指導要領の範囲内から出題
    ・知識・技能を活用した思考力・判断力・表現力を測る。
    ・教科横断型(教科の区別がない)の出題
    ・英語の出題はない。
    ・全問、選択式の出題

  2. 「面接」

    ・個人面接(1人当たり15分程度)
    ・探究心、共感力、寛容性、粘り強さなどを見る。
    ・リフレクション(振り返り)型で実施。
    (志願者の体験を基にやり取りする)
    ・導入校の教育方針やカリキュラムを理解しているか確認する。
    ・学び続けようとする意欲や志望動機を見る。


入学者選抜の実施日程


【普通コース】(明和、半田、刈谷) 【国際探求コース】(津島)

◆1次選抜(適性検査)
 ・実施日:2025年1月11日(土)
 ・合格発表日:2025年1月15日(水)または1月16日(木)

◆2次選抜(面接)
 ・実施日:2025年1月18日(土)
 ・合格発表日:2025年1月23日(木)または1月24日(金)


【音楽コース】(明和)

◆2段階選抜はおこなわない。
実技検査、面接、適性検査
・実施日:2025年1月11日(土)および1月18日(土)
  適性検査は1月11日(土)に実施
・合格発表日:2025年1月23日(木)または1月24日(金)

公立中高一貫校の適性検査は、どのような問題なのか?


小学校学習指導要領の範囲内とし、思考力、判断力、表現力、課題解決力 等を総合的に測るとしていますが、具体的にはどのような出題になるのでしょうか?
下に掲載したのは、『公中検模試センター』が、公立中高一貫校対策模試として、実際に出題している問題です。
公中検模試センターが実施する対策模試は、全国の公立中高一貫校の適性検査を分析・研究して作成されており、受検者はのべ50,000名(2021年)になります。
愛知県の公立中高一貫校の適性検査サンプル問題は2023年度中に発表されることになっていますが、受験者数最大の『公中検模試センター』の大問の一例をご確認ください。
(公中検模試センターでは、愛知県の出題方針に沿って、2023年10月から選択式問題の模試を実施予定です。)


適性検査画像
適性検査画像



問題をご確認いただくと、文章や資料を正確に読み取る能力、問われたことに答えるための思考力・表現力が必要なことをおわかりいただけると思います。
また、一つの問題に、国語・社会・算数の要素を含む教科横断型の出題であることがわかります。
このような問題に対応できる力は一朝一夕につくものではなく、専門的な学習が必要になります。


今後のスケジュール


● 10月下旬~ 第一次導入校における「児童保護者向け説明会」を開催
● 12月頃  「適性検査サンプル問題」を公表




明倫ゼミナールの公立中高一貫校対策コースは?


明倫の「公立中高一貫対策コース」は、公立中高一貫校を目指すお子さまが対象です。
公立中高一貫校受検に必要な適性検査対策や、丸暗記ではなく知識の蓄積から自らの考えを論理的に考える力を育てるコースになっています。
愛知県の入試を知り尽くした明倫だからできる、ノウハウと実績から導き出したメソッドが隈なく詰め込まれています。



適性検査対策授業

● 適性検査対策問題集を使います。
● 文系(国語・社会)と理系(算数・理科)のそれぞれを扱います。
● 適性検査で頻出の資料を使った問題などに取り組みます。



知識の習得が必要な理科・社会の授業

● 公立中高一貫校の適性検査の問題に対応するためには知識も必要です。日本の地理、日本の歴史、生物、地学、化学と広く学びます。
● 詳しい解説の載った私立中学受験用のテキストを使用しますので、単なる知識の習得(丸暗記)ではなく、その背景や因果関係なども学べます。



速読解講座とサポート学習

● 勉強する上で最も基本となる読解力を養う講座を取り入れます。タブレットを使って個々人の状況に応じて進められます。
● 授業でわからなかったことの質問対応や知識の習得のトレーニングなどを教室で行います。

愛知県の公立中高一貫校受検は、まだ実施されていませんが、サンプル問題や 県・学校からの発表に応じて、臨機応変に対応できる体制にしていますので、ご安心ください。

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