私立中学受験科ブログ

6月の時事は、イギリスのEU離脱!

こんにちは。

愛知県の私立中学受験や県外難関中学校受験をお考えの小学生と、そのご家庭をサポートする私立中学受験科です。

今回は、6月の時事として、「イギリスの国民投票、EU離脱」を取り上げます。


EUに加盟している国の間では、「金・もの・人」の移動がしやすくなっています。

共通通貨ユーロは、一国の通貨ではないため、価値が安定したり、加盟国間の経済的な取り引きがしやすくなるなどのメリットがあります。

EU加盟国間の貿易には、関税がかからないため、商品を安く輸出したり、輸入したりすることができます。

観光客や労働者も簡単な手続きで出入国ができるため、観光・産業の発達もします。

そういったメリットがありますが、EUを維持するための支出金や、ユーロの価値を維持するために経済危機になった加盟国への援助などの負担金は、経済力のある国ほど大きくなります。

また、経済的に豊かな国へは、他国からの労働者の流入で、国内の失業率が上がってしまうという問題もあります。

他に、EUの力が強く、独自のことができないという不満もあったようです。

これらの不満を受け、イギリスのキャメロン首相(当時)は、『国民投票』で、EUに残るか離れるか、国民の意見を問うたのです。


結果は、「EU離脱」が過半数を占めました。

EU残留を主張していたキャメロン首相は辞任し、現在は、女性のメイ首相になっています。

2014年に、イギリスから独立するかしないかを問う住民投票を行ったスコットランド(結果はイギリス残留が過半数)では、EU残留希望が多かったので、再び、イギリスからの独立の声が上がっているそうです。


イギリスはすぐにEUを離脱するわけではなく、早くても2018年だそうですが、日本への影響もありました。

イギリスの自国通貨であるポンドユーロの価値が下がり、日本円の価値が上がった(円高)ため、日本製品の輸出が不利になりました。

また、イギリスには、多くの日本企業が進出しています。

イギリスを拠点にEU加盟国へ商取引きができますが、イギリスがEUを離脱すると、EU加盟国内に、別で拠点を設けなくてはならなくなります。



やってみよう!

問題

① イギリスは、何という組織から、離脱するか残留するかを問う国民投票を行ったのか答えなさい。

② ①の組織の本部はどこの国にあるのか答えなさい。

③ ①の組織では、共通通貨が使われている。その通貨を答えなさい。

④ イギリスでは、自国の通貨も使われている。その通貨を答えなさい。

⑤ ①の組織で最大の工業国を答えなさい。

⑥ ①の組織で最大の農業国を答えなさい。

⑦ 徳川家康の外交顧問となったイギリス人を答えなさい。

⑧ 江戸時代末期に、イギリス人殺傷事件(生麦事件)が起こったのは、現在の都道府県で言うとどこか答えなさい。

⑨ 生麦事件からイギリスと戦争状態になった藩を答えなさい。

⑩ 日本は明治時代に、イギリスと同盟を結んでいる。西暦何年のことか答えなさい。

答え

① EU(ヨーロッパ連合)   28カ国加盟

② ベルギー        都市名はブリュッセル 

③ ユーロ

④ ポンド

⑤ ドイツ

⑥ フランス

⑦ ウイリアム・アダムズ (三浦按針)

⑧ 神奈川県

⑨ 薩摩藩

⑩ 1902年 

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