私立中学受験科ブログ

北方領土問題

こんにちは。

愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。


合宿前日に太平洋戦争終結の日について触れましたが、今日は、北方領土問題について触れます。

受験科生の皆さんは、歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島を北方領土と言って、日本の領土であるということは知っていますね。

さらに、現在はロシア人が住んでいて、自由に行くことができないことも。

江戸幕府が1855年に結んだ日露通好条約では、択捉島までが日本の領土となっていました。

1875年には、樺太千島交換条約を結び、樺太(サハリン)全島を放棄し、千島列島と日本の領土としました。

1905年、ポーツマス条約(6年生は知っていますね)で、樺太の南半分を領有します。

日本が受け入れたポツダム宣言に「暴力及び貪欲により日本国が略取した地域から日本を追い出す」としたカイロ宣言(1943年)の条項を履行しなければならないとなっています。

日本が戦勝国と1951年に結んだサンフランシスコ平和条約で、樺太(サハリン)と千島列島を放棄します。

日本側の見解としては、北方四島は千島列島に含まれておらず、もともと日本が略取した領土ではないとし、日本の領土であると主張しているわけです。

(外務省のホームページを参考にしています)


北方領土を授業で扱うと「ロシアは、広大な領土を持つ国だから、北方領土くらい日本に返せばいいじゃん」と言う声が聞こえます。

「なぜ、返してくれないのだろう?」と考えるのも社会科のおもしろさですね。

現在、島にはロシア人が生活しているということが問題になるのはすぐにわかります。

東西冷戦を習うと、アメリカと同盟関係にある日本に北方領土を返すことが軍事的に危険であると当時のソ連が考えていたのではないかという予想も納得できます。

日本国民にとっては「北海道に沖縄並みの米軍基地建設」より抵抗が少ないでしょう。

「領土がなければ国は成り立たない」という根本的なところから、領土問題はなかなか解決しません。

今日、明日の6年生の社会は、テスト形式のまとめです。

尖閣諸島、竹島、北方領土についても、復習しておきましょう。

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