こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
「フルーツ魚」というものはご存知ですか?
愛知県の私立中学校の入試でも出題されたことがありますが、
養殖魚のエサに果物を混ぜて、魚の臭みを消し、味を良くしたものです。
養殖ブリでは、鹿児島県でゆずの皮を混ぜたり、愛媛県でみかんの皮を混ぜたりしています。
愛媛県では、いちごを混ぜたエサで育てたタイもあるとか。
いずれも果汁をしぼった後の果実の皮や規格外の果実などをエサに混ぜますから、
作物の有効活用にもなっています。
もともとは、果物に含まれている抗酸化物質によって、
魚の切り身の劣化・変色を防ぐ目的だったようですが、
魚の生臭さを消すだけでなく、香りが良くなるという効果もあるそうです。
愛媛県では、果物の他に、ブリのエサにチョコレートを混ぜて養殖しているそうです。
出荷前の20日間、エサの10%程度のチョコレートを食べさせるそうです。
チョコレートに含まれるポリフェノールも抗酸化物質ですから、
ブリの切り身の変色を防ぐ効果があります。
通常2日程で変色してしまう切り身が5日間持つそうです。
「チョコブリ」の名で、海外輸出も視野に入れているそうです。
世界的に和食ブームと言われていますから、日持ちのする日本の魚ができれば、
輸出拡大につながるわけです。