私立中学受験科ブログ

「型ができていないのに型破りもない」

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験科です。

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26日(日)、「ドラゴン桜」のモデルである竹岡広信先生の特別講演がありました。

高校生対象ですから、大学入試についての話ももちろんありましたが、

「英語とは」「英語の勉強とは」という興味深いお話が聞けました。

受験科生の皆さんは、受験英語をやっているわけではないですね。

でも、英語も勉強なんだなと思って読んでもらえるとうれしいです。


チョークを、日本では、1本2本と数えられる名詞として扱いますが、

英語では数えられない名詞と考えることを挙げ、

これは、欧米人は、チョークというものに注目せず、

素材、物質に注目して考えている

(「石灰」と考えれば、一粒一粒?とは数えないですね。)

という発想の違いを説明されました。


日本人の発想と欧米人の発想が違うということを理解しなければ、

英語が上達しないということです。


三単現のS(中1ですぐ習います)を付け忘れるというミスを

高校生でもするということに触れ、

英語教育に危機感を感じているというお話もありました。


三単現のSを忘れるということは日本語で言えば、

「私は~です」を「私わ~です」と書くようなものである。

なぜ、こんなことが起こっているのか?

子どもが正しい文章を書けるようになるには、

家庭や学校、つまり正しい文章を書ける人から、

何度も修正してもらって書けるようになる。

こういった基礎的な学習がされてないからこんなことが起こっている。


その他、単語を覚えるためには、語源や音に注目すると良いとか、

日本人は、日本語に忠実に英訳しようとするから、

英語を話せなくなってしまうとか、

途中休憩をはさんで、約2時間の講演が飽きることなく終了しました。

講演中、こんな言葉がありました。

「型ができていないのに、型破りなんてものはない」

単語1つ取ってもきちんと勉強する大切さを説かれました。

でも、1つの単語を覚えるのに時間をかけるようなことはおっしゃいませんでした。

昨年、講演にいらしゃった「マドンナ古文」で有名な荻野先生もおっしゃっていましたが、

一通りの暗記は早くやってしまいましょうということです。

1つ覚えて終わりでなく、今度は使い方を学ぶ、訓練するということです。

これは、受験科生の皆さんも同じですね。

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