私立中学受験科ブログ

「NHKって税金で放送してるんじゃないんだ」

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験科です。

8月が始まったばかりですが、夏期講習は後半戦に入ります。

7月に確認・習得した知識を使って、

数多くの問題に取り組んで行く時期になります。

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さて、テレビでニュースを見たり、

新聞を読んだりする習慣がついてきた6年生も増えてきました。

だからなのか、

「NHKの受信料って?税金で放送してるんじゃないの?」

という質問がありました。

N国に関する報道を見たのですね。


NHKはCMを流していないということはよく知っていましたが、

CMがテレビ局の広告収入になっているということは知らなかった

という子は結構いました。

NHKが税金で運営されていると思っていた子どももいました。

税金で国が運営しているわけではないので、

NHKを公共放送と言いますが、国営放送とは言いません。


NHKは、広告収入も国費投入(国際放送など一部を除く)もないので、

広告主や国の干渉を受けない自立的に番組を制作・放送できるというわけです。

ただし、受信料で成り立っていますから、

国民の支持を得られる放送をしないといけません。


このNHKの受信料ですが、

受信設備を設置した者(NHK放送番組を見られる状態にした者)は、

受信契約をして受信料を払うということが法律で定められています。

NHK放送番組を見たら、受信料を払うというものではないのです。

この法律には罰則規定がないので、

受信料を払わなかったからということで逮捕されるようなことはありません。

しかし、法律で定められたことですから、

受信契約をしているのに払わなければ、NHKに訴えられることもあります。

この裁判の種類は、民事訴訟ですね。(6年生は習いましたね)


こういう問題があるので、

受信契約した人のみに放送を見られるようにする

「スクランブル放送」にすべきだと言う意見があります。

この意見に対して、政府は、

公共放送としての基本的性格に影響を及ぼすことになりかねないとか、

受信料は国民が広く負担すべきものであるとかと、

慎重な姿勢でいます。


ちなみに、

イギリスでは、受信料を払って免許を取得・更新する方式です。

免許がないのに受信して視聴すると、

車を無免許運転するように刑事罰が科せられます。

お隣の韓国では、電気料金に含まれていて、

電力会社が放送局に代わって徴収しているらしいです。

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