私立中学受験科ブログ

6年生は、そろそろ時事問題対策の準備の時期です。

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験科です。

10月は、大きなニュースが多かったですね。

消費税率10%に引き上げ

吉野彰氏、ノーベル化学賞授賞決定

台風19号、21号による大きな被害

ラグビー日本代表の活躍

即位礼正殿の儀

東京五輪のマラソン・競歩開催地を札幌に移すIOC提案

国連難民高等弁務官事務所の元高等弁務官緒方貞子さん死去

などなど。

今年もこの『中学受験ブログ』で、

時事問題対策として入試に出そうな時事を扱いたいと思います。


今春、多くの学校で出題されたのは海洋プラスチックの問題でした。

2018年6月にカナダで開催されたG7で、

プラスチック規制強化を進める「海洋プラスチック憲章」が議論されました。

イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダとEUは署名しましたが、

日本はアメリカとともに署名しませんでした。

「市民生活や産業への影響を慎重に検討する必要がある」からという理由です。

しかし、日本国内でもプラスチック製のストローを廃止していく動きが見られました。

世界的な問題であり、身近な問題であることから、

多くの学校が社会科の問題に取り入れたのだと思います。


4⃣ いま、世界各地で行き場を失ったプラスチックごみがたまっています。

これまでプラスチックごみの大半を受け入れてきた中国が、

2017年末から輸入を大幅に制限したことが理由の一つです。

大半のプラスチックは燃やしてしまうこともできますが、

そうするとたくさんの温室効果ガスが発生します。

温暖化対策が世界の課題なので、

簡単に燃やすこともできそうにありません。

また、世界では海洋に漂うプラスチックごみも大きな問題になっています。

2018年のG7サミットで、プラスチックごみの削減を掲げる

「海洋プラスチック憲章」が議題となりました。

われわれの日常生活を豊かにしてくれるプラスチックですが、

その使い方を見直す必要に迫られています。

私たちが使い捨て社会を変えていく努力が必要でしょう。


これは南山中学女子部の社会科の出題の一部分です。

この後に、問1として、

中国がプラスチックごみの輸入を制限した理由と、

その影響で東南アジア諸国がどんな動きになったのか

を説明した文章があり、

その説明の正誤を問う選択肢問題が続きます。

問2は、プラスチックごみが海洋に流出した理由と、

生物への影響を説明した文章があり、

同じくそれぞれの説明の正誤を問う問題があります。


これは難度の高い問題ですね。

プラスチック問題の完璧な知識を求められているのではなく、

ある程度の知識と出題文から与えられた知識で、

予測する力が求められていると考えられます。


今年は、経済産業省と環境省で、

コンビニやスーパーのレジ袋有料化について話し合われています

有料化して、レジ袋の流通量を減らし、プラスチックごみを減らすねらいです。

なぜ、経済産業省と環境省で話し合うのでしょうか?

経済産業省は、経済活動や産業の発展と資源・エネルギーの確保が仕事です。

環境省は、地球環境の保全、自然環境保護、公害防止などが主な仕事です。

ぜひ考えてみてください!

2023年10月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

月別 アーカイブ