こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
オーロラというと北極や南極の近くで見ることのできる光のカーテンですね。
それが昔は日本でも見ることができたと言うのです。
国立極地研究所や国文学研究資料館などのチームが、
奈良時代の歴史書『日本書紀』に、
推古天皇の時代の出来事として、
日本でオーロラが観測されていたと結論づけました。
日本で観測されたオーロラは赤く扇形だったことを究明し、
「天に赤気あり」「形雉尾に似れり」という記述に注目しました。
赤気はオーロラのことで、
雉(きじ)の尾のように扇形だったと言うのです。
平安時代末期から鎌倉時代にかけての歌人藤原定家も、
「明月記」という日記で「赤気」について書いており、
「赤気」はオーロラの可能性が高いと言われていました。
推古天皇は飛鳥時代の天皇であり、
聖徳太子が摂政を務めましたね。
雉の尾に似た赤気がオーロラなら、
藤原定家の頃よりも600年くらい前に観測されていたことになりますね。