私立中学受験科ブログ

石炭火力発電大幅削減へ

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験科です。

今月3日、梶山経済産業大臣が、

石炭火力発電所を2030年までに段階的に9割も休廃止することを発表しました。

国内の石炭火力発電設備は114基あり、

燃焼効率の高いものを残し、

非効率なもの100基を休廃止するということです。


昨年12月に環境団体からCOP25会場(スペイン)で化石賞を贈られました。

化石賞は温暖化対策に消極的な国に贈られる賞ですが、

日本の発電は、

火力発電所の占める割合が高く(石炭32%、天然ガス38%)、

新しく石炭火力発電所の建設計画もあります。

しかし、ドイツやイギリスが石炭火力発電所廃止を表明するなど、

世界では石炭火力発電所を廃止する方向です。


昨年12月、梶山経済産業大臣の

「石炭火力発電所など化石燃料の発電所は選択肢として残しておきたい」

という発言に環境団体が反応したと言われています。


今回、世界の流れに日本も合わせる形となりましたが、

約3割を石炭火力発電所が占めていますから、

その代替エネルギーをどうするかが心配されます。


経済産業省資源エネルギー庁の資料によると、

現在稼働できる原子力発電は9基で、

稼働中のものは、そのうちの5基ということです。

廃炉が決まっているものが24基、

原子力規制委員会の基準に達した「設置変更許可」が7基、

審査中が11基、未申請が9基と、

東日本大震災前は、日本のエネルギーの約3割を占めていた原子力発電が、

2019年では6.5%になっています。

2018年が4.7%ですから増えてはいますが、

東日本大震災のような大地震がいつ起こるかわからない日本では、

原子力発電所の稼働は慎重になっています。

風力や太陽光などの自然エネルギーの割合も増えていますが、

全体では1割程度です。

水力発電を含めても2割弱にしかなりません。


やってみよう!

1 日本で最も電力供給量の多いものを選びなさい。

  ア 水力発電  イ 火力発電  ウ 原子力発電  エ 風力発電  オ 地熱発電

2 石炭の他に天然ガスも火力発電の燃料として使われるが、液化天然ガスを表すものを選びなさい。

  ア ODA  イ NGO  ウ LNG  エ IAEA  オ OPEC

3 自然エネルギーが、中心的なものとならない理由としてまちがっているものを選びなさい。

  ア 天候などに左右されるものが多く、発電量が安定しない。

  イ 発電設備の設置場所が限られる。

  ウ 発電設備にかかる費用が他の発電設備に比べ高額である。

答え

1 イ

2 ウ  ア 政府開発援助  イ 非政府組織  エ 国際原子力機関  オ石油輸出国機構

3 ウ

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