私立中学受験科ブログ

トリチウムを含む処理水の海洋放出

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験コースです。

今週は「トリチウム」という言葉が、

インターネットでよく検索されたようです。

東日本大震災から10年が経ちましたが、

福島第一原発の事故処理は続いています。

現在、直面している問題は、

人体に有害な放射性物質に汚染された大量の水の処分をどのようにするかということです。

福島第一原発の原子炉を冷やすために使われた水や爆発で壊れた建物に入った雨水などが、

放射性物質に触れて汚染された水が増え続けているのです。

現在はタンクに入れて原発施設の敷地内に置いているのですが、

多くなりすぎて置き場が無くなってきているのです。

汚染された水は放射性物質を取り除く処理をしているのですが、

トリチウムは取り除くことができないのです。


日本政府は、国の基準の40分の1、WHO(世界保健機関)の飲料水基準の7分の1にまで薄めて、

海に放出すると言っています。

トリチウムは自然界に存在しており、健康被害の報告もないため、

基準値より大幅に低い状態での海洋放出は問題ないというわけです。

この海洋放出に関しては、

IAEA(国際原子力機関)が技術提供を申し出たり、

アメリカは「安全基準に沿った決定」と認めたりしています。

しかし、放射性物質を海に捨てるということなので、

漁業関係者は「福島県の海産物は汚染されている」などの風評被害(うわさによる損失)を心配しています。

また、海はつながっているため、中国や韓国は反発しています。

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