私立中学受験科ブログ

三内丸山遺跡も世界遺産に

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験コースです。

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄両県)の

世界自然遺産へ登録勧告がありましたが、

続いて「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道・青森県・秋田県・岩手県)が、

世界文化遺産の登録勧告を受けました。

来春、世界遺産関連の出題が増えるでしょうか!


世界文化遺産登録の理由は、

1万年以上にわたって営まれた狩猟や採集を基盤とした定住生活の変遷を網羅し、

農耕以前の人類の生活や精神文化の実態を示す貴重な物証と認められたとのことです。

中学受験の勉強をしていると、

縄文時代の大規模集落跡として『三内丸山遺跡(青森県)』を習います。

狩猟・採集の生活は食料を求めて移動するため、

一か所に定住することなく、ひんぱんに移動するため集落も小規模と考えられていました。

しかし、三内丸山遺跡は稲作が伝わる前から定住生活をしていたことをよく示しており、

縄文時代の人々の暮らしのイメージを大きく変えるものでした。

三内丸山遺跡では竪穴住居が500以上あったとされ、

中には集会所として使われたののか大型の竪穴住居もあって復元もされています。

地面に穴をほり、柱を立てて造った建物跡もあり、

その建物は高床式になっていたと考えられています。

縄文土器や土偶の他に、漆器や「縄文のポシェット」と呼ばれる木の皮を編んだ入れ物も出土しています。

さらに、他地域から運ばれたヒスイや黒曜石なども出土したため、

交易をしていたと考えられます。

他にも、クリやマメの栽培もしていたようです。

墓も見つかっており埋葬の習慣もあったことがわかっています。

現在、自然遺産4、文化遺産19ですから、

自然遺産5、文化遺産20になりますね。

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