私立中学受験科ブログ

中国がゆとり教育?

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験コースです。


小学生の皆さんは「ゆとり教育」という言葉を聞いたことがありますか?

知識を詰め込む教育が批判され、

授業時間や教科内容を減らし、

子どもたちがさまざまな体験学習をできるようにしようという改革でした。

皆さんにとっては、学校が土日休みになっているのがあたりまえですね。

でも、かつては土曜日も授業があり、

それが隔週で土曜日は休みになって、

そして、2002年に公立小中学校・高校の多くが学校週5日制(週休2日制)となりました。

現在は、ゆとり教育が「学力低下」を招いたと学習量を増やしています。

今年度から中学校の教科書が改訂されて内容が増え、

小学校の間に学習習慣がついていなかった中1生は苦労しています。

(中学受験の勉強をしている皆さんは大丈夫ですね)


さて、中国では「ゆとり教育」ではないかという政策を実施することになりました。

その理由は少子高齢化社会に歯止めをかけるためのようです。

中国ではかつて人口を抑制するために「一人っ子政策」が行われました。

1組の夫婦に子どもは1人だけという制度です。

今度は少子高齢化が問題となり、

2人まで認めることになり、今年になって3人まで認める方針を打ち出しました。

しかし、日本以上の学歴社会である中国では、

習い事や塾などにかける費用が多く、

子どもが増えると家庭の教育費の負担が重くなります。

そのため、子どもを3人まで認めることにしても、

3人まで育てようとしないのではないかという心配があります。

そこで、教育費の負担をかけさせないように、

学校の宿題の軽減、塾の非営利団体化、休日の塾の学習を禁止などを打ち出しています。

国が優秀な教師のオンラインによる補習も用意するようです。

成長産業の一つであった教育産業やそれに関わる産業(通信機器など)が大打撃を受けています。

入試制度が変わらなければ、

ますますの効率化が求められたり、

裏で家庭教師の争奪戦が繰り広げられるのではないかという心配があるようです。

どのような結果になるのでしょうか?

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