私立中学受験科ブログ

なぜ円安に?

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験コースです。

前回、円安・円高のお話をしましたが、

なぜ急速に円安が進んでいるのでしょうか?

普通、ほしいと思う人が多くなれば、

ものの値段は上がります。

つまり、日本円をほしいと思う人が多くなれば、

円の価値が上がって「円高」になります。

ということは、

現在は円をほしいと思う人が少ないということですね。

では、日本円がどんな状態なら、ほしいと思う人が増えるでしょうか?

日本円を持っていると得をする、少なくとも損をしないと思えることです。

ということは、

現在の日本円は得をしない、もしかしたら損をすると思われているのかもしれません。


気候変動などによる作物の不作、

コロナ禍の働き手不足や災害などで流通がとどこおっている、

ロシアへの経済制裁でロシアからの輸入を制限している分、

今までロシアから輸入していたものをロシア以外の国から輸入しなければならないなど、

食料や燃料資源が以前より手に入りにくくなりました。

日本は食料自給率が低く燃料資源もありませんから、

そのあたりで評価が低いのかもしれません。

アメリカの金融政策の影響だという見方もあります。

金融というのは、必要なところにお金を回すことです。

不景気と言って、

もうかっていない状態の時はお金が不足しますから、

会社は銀行などからお金を借ります。

銀行はお金を借りやすくするために金利(お金を返す時の利息)を低くします。

日本は不景気が続いているので、

この金利の低い状態が続いています。

アメリカは好景気だったので金利を上げているそうです。

これを見て

「アメリカは金利が上がっているのでもうかっている。ドルを持っている方が安心だ」

となってドル高(円安)になっていると言うのです。



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