私立中学受験科ブログ

安全保障理事会でアメリカが拒否権行使

こんにちは。

明倫ゼミナール中学受験コースです。

イスラエルとガザ地区を支配するハマスとの戦闘で、

多くの民間人が犠牲になっていることから、

戦闘の一時中断を求める決議案について、

10月18日の国連安全保障理事会で採決されましたが、

アメリカが拒否権を行使したため否決されました。

アメリカが否決した理由を「イスラエルの自衛権に言及されていないこと」としています。

イスラエルの国連大使は、

ハマスからガザ地区を解放して市民への弾圧を終わらせるように国連は動いていないと非難しているようです。

ハマスからガザ地区を解放したいイスラエル側にアメリカが立った形になります。


10月19日には、

紅海北部に配備されていたアメリカの駆逐艦がミサイル3発と複数のドローンを撃ち落としたと発表しました。

ミサイルはイエメンのイランと親交のあるフーシ派(イスラム教の一派)組織が、

イスラエルを狙って発射した可能性があると言われています。

こういうニュースから中東の複雑さを感じますね。

アメリカとイランは仲が良くないからイランの関与が疑われるのですね。


イスラム教シーア派の大国イランとスンニ派の大国サウジアラビアはライバル関係。

アメリカとイスラエルは仲が良い。

スンニ派のアラブ首長国連邦はアメリカの仲介でイスラエルと国交正常化した。

サウジアラビアとイスラエルの国交正常化に向けてもアメリカが仲介していた。

イエメンやレバノン、イラクなどにはイランと親交のある組織がある。

こんなことから、

イスラエルとハマスの戦争に、

イランやアメリカが関わって大きくなることを心配する声があります。



やってみよう!

1 国連安全保障理事会の常任理事国をすべて答えなさい。

2 国連安全保障理事会の非常任理事国は何か国か答えなさい。

3 国連安全保障理事会での採決が可決となる条件を書きなさい。

4 国連安全保障理事会で重要なことで可決にならないのは、

 常任理事国に何と呼ばれる権限があるからか答えなさい。

5 最も多く非常任理事国に選出されている国はどこか答えなさい。


答え

1 アメリカ合衆国・フランス・ロシア連邦・中華人民共和国・イギリス

2 10か国    任期は2年で、国連加盟国の投票で選ばれる。

3 すべての常任理事国と非常任理事国4か国以上の計9か国以上の賛成。

4 拒否権

  常任理事国は採決を棄権することができる。

  棄権は「完全に支持はできないが、拒否権の行使まではしない」という意味で、

  他の常任理事国が拒否権を行使せず、9か国以上の賛成になれば、可決となる。

5 日本 現在も非常任理事国で、12回目。

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